« ウィーンのニューイヤーコンサート | Main | 風邪ぶり返し »

下書き 高神覚昇「般若心経講義」角川文庫S.29

「般若心経講義」の中に出てきた言葉メモ。

「序」より
仏教の根本思想は「空」の一字に帰すと言って良い、とし、

----ここから抜粋(漢字は現代漢字)----

次に空をほんたうに認識するについて、もう一つ大切なことがある。それは「因縁」といふことである。『心経』には因縁について一言も説いてはゐないが、因縁を十分に理解しないと、どうしても空はわからないのであつて、端的にいへば、空と因縁とは表裏一体の関係にあるのである。申すまでもなく因縁とは「因縁生起」といふことで、世間のこと、一切はみな悉く因縁の和合によつて生じ起こるといふことである。もとよりこのことは、説明を要しない自明の理であるにも拘わらず、われわれはこの自明の理にたいして、平素あまりにも無関心でゐるのである。即ち「因」より直接に果が生ずるが如く考へて、因縁和合の結果であることに気づかないのである。(略)因縁の真理を知らざることが「迷ひ」であり、因縁の道理を明めることが「悟り」であるといつていい。
(略)色即是空と見直して、空即是色と出直してゐない。所詮、新しい日本の建設にあたつて、最も大切なことは「空」観の認識と、その実践だと私はおもふ。

----ここまで----

「新しい日本の建設にあたつて」て・・・;;;

あと、拾い書き。

般若心経の呪文の部分『羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶』の意味
(呪とはのろいじゃなく、chant a charm の呪)
羯諦:往くことに於いて
波羅羯諦:向こうへ往く(迷いの此岸から、悟りの彼岸へ行くこと)
波羅:向こう
僧羯諦:到達する、結びつく、一緒になる(従って波羅僧羯諦:仏の世界へ到達して、仏と一緒になるということ)
菩提:悟り
薩婆訶:速疾、成就、満足(どの真言の終わりにもたいてい付いている)

「仏教とは仏陀の教だが、その仏陀の教とは、つまり人間が仏になる教だ」と言い、みんなで一緒に大きなお船で彼岸に渡ろうとするのが大乗仏教だと。(我等と衆生と皆共に・・・ていうの)

核心を突く序文だったが、本文で読み手に判らせるためか浅い例えが出てきたり、矛盾する表現が出てきたりするので、そこらは読み飛ばした。

仏道の完成こそ人間道の完成と言ってるし(利他主義?)、大乗仏教的な解釈ってことかなぁ?と。

あと、この言葉。
“あることをあるべきやうにする。「ぶらずに、らしうせよ」”五代目菊五郎が六代目を誡めたという言葉。
栂尾の明恵上人が北条泰時に送った言葉は「あるべきやうは」。
自分の分に安んじて、過去を追わず未来を憂えず、その日の仕事を一生懸命にやるということ。
それを考え出すと「自分探し」なんてば、馬鹿馬鹿しく気恥ずかしくなる。

|

« ウィーンのニューイヤーコンサート | Main | 風邪ぶり返し »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« ウィーンのニューイヤーコンサート | Main | 風邪ぶり返し »