« 誤送信 | Main | 仏教原論2019第6回 »

「昭和史講義 戦前文化人篇」

の中の、第三講、鈴木大拙だけが読みたくて、図書館で借りてきた。(図書館に買ってもらった)

前に哲ちゃんの講義で、参考として出されたんだけどプロジェクターが見づらくわからなかったところ:「霊性」とは。
で、佐々木閑が書いた第三講を全部書き写して勉強の続き(^_^;)

鈴木大拙の世界観の中心概念は「霊性」。
が、一体「霊性」とは何か、という実体が見えてこない。
でその「霊性」を一旦「  」(空欄)にしてしまい、その空欄に、個々人の嗜好に合った神秘存在を代入してみる・・・。
と、あら不思議(笑)…私、笑ってしまったんだけど…ここ笑うところ?

例として、

 「霊性」→「真如」(『大乗起信論』)
 「霊性」→「仏性、如来蔵」(後期大乗仏教の一系統である如来蔵思想、および密教。それが天台宗を
      初めとした多くの日本仏教の基本教義ともなっている)
 「霊性」→「梵と、その個別顕現としての我」(ヒンドゥー教の梵我一如思想)
 「霊性」→「浄土、極楽」(浄土教)
 「霊性」→「霊界」(スエーデンボルグ)
 「霊性」→「いのち、こころ」(現代の大衆迎合型仏教)
 「霊性」→「大和魂」(日本人の特異性を信奉する諸思想)
 「霊性」→「言語アーラヤ識」(井筒俊彦)

「霊性」→「  」ていうような言説は、釈迦の教えとは違う。
「世界の背後になんらかの神秘的実在を想定することが間違い」なのだから。

鈴木大拙に関して言えば、そんな釈迦の教えとは真反対の言説を世界中に「禅」として広めてしまった、てどうなの?って私は思うんだけど。
ニセ馬鳴が『大乗起信論』を書いていなかったら、とか。

とにかく、神秘とか真理とかいうのが苦手だったから仏教に惹かれたのに、鈴木大拙については、これ以上深く知りたいとは思わなくなった。

|

« 誤送信 | Main | 仏教原論2019第6回 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 誤送信 | Main | 仏教原論2019第6回 »